12.天地否(てんちひ)

六十四卦

天為乾の下に地為坤として位置し、この組み合わせは天と地が離れている状態を象徴します。

「否」の字は「否定」や「遮断」の意味を持ち、この卦は困難や障害、停滞を示しています。

しかし、否卦の意味は絶えず否定的なものだけではありません。

逆境の中にも明るい転機や希望が存在することを示唆します。

この卦を通じて、困難な状況の中にもチャンスや希望が潜んでいるという考え方の重要性を学ぶことができます。

12 天地否てんちひ

天地否の物語

天地否は、天地が通じず、物事が滞る状態を象徴します。この卦は、困難な状況において、忍耐と慎重さが求められることを教えています。

物語はこう語られます。

昔、ある国に賢い王がいました。彼の治世の初めは繁栄と平和に満ちていましたが、やがて国は困難な状況に陥りました。天候不順が続き、作物が実らず、国中に飢饉が広がり、人々の心も荒れていきました。国の中では、互いに助け合うことが少なくなり、不満が募り、争いが増えていきました。

王はこの状況を非常に憂い、国を救うためにあらゆる手を尽くしましたが、状況は一向に改善しませんでした。国が天地否の状態に陥っていることを悟った王は、自らの力だけでは解決できないことを理解しました。

王は賢者を召し出し、助言を求めました。賢者は王にこう言いました。「今は天地が通じず、困難な時期です。この時期には無理に動くのではなく、忍耐強く待ち、慎重に行動することが重要です。焦らずに、時が来るのを待ちなさい。やがて天地が再び通じ、状況が好転するでしょう。」

王は賢者の言葉に従い、焦ることなく、慎重に国を治め続けました。王は人民に対しても、助け合い、支え合うことの重要性を説き、国民の心を少しずつ和らげていきました。

時が経ち、やがて天候が安定し、作物が再び実り始めました。国は徐々に回復し、平和が戻ってきました。王はこの経験から、逆境の中でも忍耐と冷静さを持つことの重要性を学びました。

この物語は、天地否の卦が持つ意味を象徴しています。天地否は、困難な状況に直面したときに、焦らずに忍耐強く待つことが求められることを教えています。天地が通じない時期には、無理に動くのではなく、状況が好転するのを待ちつつ、慎重に行動することが重要です。やがて、時が来れば、物事は再び動き出し、困難を乗り越えることができると説いています。

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