

遮るもののない大空の下に立っています。
背景には果てしなく広がる天(空)があり、「乾=天=純粋な創造のエネルギー」をそのまま視覚化した構図です。
姿勢は堂々としており、誰かに従うのではなく、自分の意志で立ち、自分の道を切り拓く存在として描かれています。
風にたなびく髪と衣は、止まることなく動き続ける「乾」の性質を表しています。
表情は静かで落ち着いていますが、その奥には強い意志と覚悟があり、「天行健、君子以自強不息(天は健やかに行き、君子は自ら努めて止まず)」という乾為天の精神をそのまま体現しています。
この像は、始まりの力・揺るがぬ信念・自立した強さを象徴する、非常に格の高いビジュアルになります。
本卦:乾為天(けん いてん)
乾は「創始・主体性・健やかな推進力」を象徴する。
今日は自ら動く力が強く、意思決定や主導権を握る場面で運が開きやすい。
責任を引き受け、筋を通すほど評価が高まる。
一方で、力が強い分だけ独断に傾きやすい点に注意が必要。
高い志と節度を保てば、物事は力強く前進する。
之卦:巽為風(そん いふう)
巽は「浸透・柔軟・調整」。
乾の強さを、そのまま押し出すのではなく、風のように行き渡らせる働きを示す。
主張は強くても伝え方は柔らかく、相手の立場に配慮することで成果が広がる。
細部の調整や根回しが功を奏し、無理なく物事が進む兆し。
互卦:乾為天
内側にも乾が重なり、今日は内外ともに推進力が揃う。
迷いが少なく、決断が冴える反面、周囲の声を聞き逃しやすい。
自信と謙虚さの両立が鍵となる。自分の判断を最終としつつ、確認を一段入れることで精度が上がる。
裏卦:坤為地(こん いち)
坤は「受容・支える力」。
乾の裏に坤があることで、支えてくれる人や環境の存在が示される。
自分が前に出るほど、周囲の協力を素直に受け取ることが重要。
感謝と配慮があれば、基盤はより安定する。
綜卦:乾為天
始まりから終わりまで乾が貫かれ、今日は“始めてよい日”。
ただし、始め方の質が結果を左右する。志・方法・配慮の三点を整えること。
総合的な解釈
今日は「主体的に始め、柔らかく広げ、支えを活かす日」。
本卦と互卦に乾が重なり、強い推進力と決断力が備わる。新しい企画の着手、方針決定、重要な一歩に適する。
一方、之卦の巽が示す通り、強さをそのまま押し出すより、調整と浸透を意識すると成果が拡大する。言い切る場面と、聞く場面の切り替えが肝要だ。
裏卦の坤は、支援や受容の力を忘れないよう促す。
周囲の協力を受け取り、感謝を示すことで、乾の力は暴走せず持続力に変わる。
綜卦も乾で締まり、始動の勢いは一日を通して維持される。
ただし独断専行は避け、要所で一呼吸置くこと。
総じて、主導する勇気+伝え方の柔らかさ+支えへの感謝を揃えれば、今日の運勢は最良に働く。









