心に不満があるため、すべてが思うようにいかない時です。
争いはたとえ正しいとしても、自身や相手に損失が発生するため、和解に進むことが最善です。
6 天水訟
天水訟の物語
天水訟は、争いや対立が生じたときに、それをどのように解決するかの重要性を象徴します。この卦は、争いが生じた際には慎重に対応し、感情に流されることなく、公正な判断をすることが求められることを教えています。
物語はこう語られます。
ある村に二人の隣人がいました。彼らは長年仲良く暮らしていましたが、ある日、境界線をめぐる小さな誤解から激しい争いが起こりました。どちらも自分が正しいと信じ、相手を責め続けました。争いは次第に激化し、ついには村全体を巻き込む騒動に発展しました。
村の長老はこの事態を憂い、二人を呼び寄せて言いました。「争いが起こるのは避けられないこともある。しかし、争いを長引かせれば、お互いにとって不利益が生じるだけだ。冷静になり、互いに歩み寄ることで、争いを解決する道を見つけなさい。」
長老の言葉に心を動かされた二人は、冷静に話し合うことを決意しました。彼らは感情を抑え、お互いの言い分をよく聞くようにしました。話し合いの結果、境界線に関する誤解が解け、争いの原因が解消されました。
二人は、争いを解決するために歩み寄り、互いに譲り合うことの大切さを学びました。彼らは再び友好を取り戻し、村の平和も回復しました。
この物語は、天水訟の卦が持つ意味を象徴しています。天水訟は、争いが生じたときに感情に任せるのではなく、公正な判断と冷静な対処が重要であることを教えています。争いを避けるためには、歩み寄りや理解が必要であり、争いが避けられない場合でも、冷静さと公正さを保つことで解決の道が開けると説いています。
卦辞かじ
訟有孚塞。
訟は孚有りて窒がる。
惕中吉。
惕れて中すれば吉。
終凶。
終われば凶。
利見大人。
大人を見るに利ろし。
不利渉大川。
大川を渉るに利ろしからず。

